出産で里帰りをした、出産後に里帰りをしたというママは7割近くにのぼります。でもどのくらいの期間里帰りするものなのでしょうか?長すぎる里帰りにはリスクもありますので注意が必要です。
里帰り出産はいつまでに行く?
里帰り出産をする場合は、出産する病院でいつまでに来てくださいと言われますので、その時期までには里帰りをしましょう。時期は病院によって異なりますが、34週までには来てくださいと言われることが多いようです。分娩予約を早めに締め切るところではもっと早まりますし、切迫早産などのリスクがある場合には4か月頃から里帰り先で入院、などということもあります。今通っている病院と、出産予定の病院それぞれとよく相談しましょう。飛行機で移動する場合には出産予定日を含めて28日以内の場合、医師の診断書が必要です。
産後の里帰りの期間は?
産後のママは肉体的にも精神的にも不安定。産後の大変な時期を信頼できる実母に頼れるのはママにとってとても助かります。
里帰りして、自宅に帰るのは、産後1~2か月が目安。1か月健診は出産した病院で受けることが多いので、1か月健診のときにママの身体がある程度回復してきたと医師の許可が下りますので、それから自宅に戻るという人が多いです。
身体の回復が不十分、赤ちゃんの体調に不安がある場合には期間が長くなる場合もありますが、体調に問題がない場合、どんなに長くても3か月を超えないのがベター。長すぎる里帰りには様々なリスクがあります。
長すぎる里帰りにはリスクが!離婚に至る場合も…
初めての出産・育児でママは不安がいっぱい。家事を実母にやってもらえるのはとても助かります。自宅に帰ったら自分一人でやるのか…と思うと不安になりますよね。実家が近距離にあるとつい長くいてしまうというママも多いよう。でも、あまり実家に長くいすぎることはリスクがあります。
パパに父親としての自覚が育たない→産後危機も!
里帰りの期間が長くなって夫と離れていると様々な問題が起こります。ひとつは父親としての自覚がなかなか育たないということ。ママはお腹の中で10か月赤ちゃんを育てるのでだんだんと母としての自覚が育ちますが、パパはそうはいきません。赤ちゃんと触れ合うこと、たとえ仕事で遅くなっても家に赤ちゃんがいる、というだけで父親としての自覚が芽生えてくるものです。
ですが、里帰り期間が長く赤ちゃんのいない生活が長くなればそれだけ父親の自覚は育たなくなります。できるだけ早く夫を赤ちゃんのいる生活にさせてあげることで、二人で子供を育てていくんだ、という意識になっていくことでしょう。
パパも寂しい…コミュニケーションはしっかりと。
パパとしても里帰りは辛いものなのです。独身時代に戻ったように羽を伸ばしていても、やはり一緒に暮らしていた人がいない、家に帰っても一人…。というのは寂しいもの。こまめに連絡をとり、会いに来てくれるのなら来てもらいましょう。男性はなかなか寂しいなどと言えないものです。気持ちを汲み取ってあげましょう。
「そんなに頻繁に来られても…交通費もかかるし…」「赤ちゃんのお世話で忙しいから旦那のことなんてかまってられない!」なんて思うママもいるかも。でもやはり実際に会って話をするのは特別です。里帰り中のコミュニケーション不足や寂しさからの浮気などが原因で離婚に至る家庭は珍しくありません。しっかりとコミュニケーションをとりましょう。
実家の家族に負担がかかる
孫はかわいいもので、赤ちゃんのお世話はいつまでもしていたいもののようですが、母親も自分が子育てしたときとは違って年齢を重ねています。体力的にも精神的にもどっと疲れるもの。娘が里帰りから帰っていったら疲れて寝込んでしまったというおばあちゃんも多いので、あまり長くいて負担をかけないようにしましょう。
また、長くいると子育てのやり方などをめぐってもめることも。おむつ替えの方法から、ミルクの飲ませ方など母親が育児をしていたころとは大きく異なることがあります。余計ないさかいを起こさないためにも長居はさけましょう。
筆者の場合は2人目のときに里帰りしましたが、家事だけでなく上の子を公園に連れて行ってくれたりしてとても助かりました。ですが、遊びたいさかりの3歳児の世話は大変だったようで、産後1か月で自宅に帰るときに、私としては2人育児が不安でもう少しいたかったのですが、母が、「1か月で帰ってくれて良かった」と漏らしていたそうなので、あれ以上居なくてよかった…と思いました。
実家の居心地が良すぎて帰りたくなくなってしまうママも多いようです。