皆様もご存じのとおり、子供とは非常に気まぐれなものです。気分が乗っているときは親が期待すらしていないような「いい子」になってくれますが、逆にやる気が無い時には中々動いてくれません。宿題はやらない、お片付けもしない、一人だけ勝手なことをする…やる気のないときの行動例を挙げるとキリがありません。そんな時、親はどう接してあげればよいものでしょうか。
やる気が出ない原因を突き止める!
ひとえにやる気が無いといっても、その原因はいろいろあります。勉強や習い事など、それをやらなければならない理由に納得がいっていないこともあれば、他に気になることがあって目の前のことに手が付かない場合や、ただ疲れてしまっていて何事にも気力が湧かないこともあるでしょう。
こうやって考えてみると、大人と何ら変わらないということが分かると思います。そこでまず親としてしっかり認識して頂きたいことは、その原因に目を向けてあげることの重要性です。
子供がやる気を出さずに何かをしない時、「ぐずぐず言ってないで早くしなさい」、や「やるべきことをやりなさい」と言った“命令”を出してしまいがちですが、これは親と子という決定的な位置付けがあるからできることで、普通大人相手にこんなこと言いませんよね。
子供とはいえ大人と同じく一人の人間ですので、やる気が無いならその原因を紐解き、それを解決してあげなければ何も変わりません。逆に、そこで寄り添い上手く話を聞いてあげることができれば、親子の信頼関係が深まり、それが以後の教育において大いに役立つことは間違いありません。
原因を突き止めるコツとは?
ではその原因を探るときのコツですが、これはその子の性格や普段の関係性の質にも因りますが、個人的には直球で何があったか聞くよりは、本人が自ら話し出すのを「促す」に徹するのがよいと感じています。
「いつもと違ってしんどそう、大丈夫?」や「飽きてきちゃった?気分転換してみる?」といった、子供の変化に気づいていることを示し、それを気遣う姿勢をみせてあげるようなイメージです。そのタイミングで子供が話す気になってくれればそのまま聞いてやればいいですし、もしまだモヤモヤしている、あるいは話す気になれないようであれば、無理に聞き出しても得るものは無く、当然やる気の回復にも繋がりません。適度に気を紛らわしてあげながら、根気強く付き合ってあげましょう。
そして原因が分かったら、決してそれを過小評価せず、その解決に協力してあげてください。時にはやる気が出るまで何もしない、という解決策だってかまわないと思います。どんな事であっても、やらされてやることより、やる気をもって(=自らの意思をもって)行う方が得るものは大きいものです。親としては、子供が自分の意思で動き出してくれるよう、上手に導いてあげることを強く意識して接してあげてほしいと思います。
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