「逆子になっていて帝王切開することになった」
「赤ちゃんがなかなか出てこなくて緊急帝王切開になった」
帝王切開は、逆子や多胎妊娠、または分娩中に何らかの問題が起こった場合にとられる出産方法です。帝王切開とはどんなものなのでしょうか。誰でも帝王切開になる可能性がありますので、ぜひ知っておきましょう。
帝王切開って?入院日数は?
日本では5人に1人の妊婦さんが帝王切開によって出産しています。帝王切開は、自然分娩が難しい場合に、母体の腹部と子宮を切開して直接赤ちゃんを取り出す方法です。
予定帝王切開は、逆子や前置胎盤、多胎妊娠(双子など)などあらかじめ自然分娩が難しいとわかっている場合に、38週をめどに行われます。
緊急帝王切開は、陣痛が弱い、胎盤が早くにはがれてしまう、子宮口が固くて赤ちゃんがなかなか生まれないなど分娩が始まってから緊急に行われるものです。
帝王切開の入院日数
入院日数は、術後の経過によって個人差がありますが、7日から10日となっています。
術後1~2日目は、傷の痛みと後陣痛が続き、悪露がでます。点滴は2日程度で外されます。トイレは自分で歩いて行きます。
術後3~5日目になれば、自然分娩の人と同じような生活になり、傷口の糸が溶けたり、ホッチキスが外れれば、シャワーも浴びることができます。
術後6日目から退院までは、授乳や赤ちゃんのお世話などをして過ごします。
帝王切開には高額療養費制度が適用される
自然分娩は病気ではないので、保険の対象にはなりません。しかし、帝王切開の場合には保険の対象になるので、高額療養費制度が適用されます。
かかった医療費のうち、3割が自己負担になります。このうち所得に応じて自己負担限度額が決められていて高額療養費が支給されます。そのほかに部屋代や食事代、新生児保育料など保険外の負担があります。
高額療養費の申請をすれば、医療費が抑えられるので帝王切開を予定している人、帝王切開で出産したママは忘れずに申請しましょう。
申請方法・申請場所は?
高額療養費の申請には事前申請と事後申請があります。逆子や双子などあらかじめ帝王切開になることがわかっているなら、事前申請がおすすめ。
事前に申請して認定を受けておくと、産院の窓口での支払いが自己負担限度額までになります。
事前に申請する場合には、申請書に記入して限度額適用認定証をもらい、これを産院の受付で提出します。事後申請の場合には、まず医療費を支払い、領収証を添付して申請することで高額療養費が支給されます。
申請は、社会保険や共済なら勤務先で。国民健康保険なら市区町村の窓口になります。