「妊娠前は快便だったのに…」
妊娠中はとにかく便秘になりやすいものです。胎児が大きくなる後期に悩む人が多いですが、妊娠初期から便秘になる人もいます。病院で相談すれば妊娠中でも飲める便秘薬を処方してもらえますが、なるべく薬に頼らずになんとかしたい…人も多いですよね。漢方医学の視点から妊娠中の便秘に対する食事での対策法をご紹介します。
妊娠中の便秘・張りは放置しちゃダメ!
妊娠中、とくに後期には、胎児が大きくなるので排便時にあまり力を入れられずますます便が出にくくなります。便秘が続くと体内の老廃物が外に出せないので母体だけでなく、おなかの赤ちゃんにとってもよくありません。便秘気味かな?と思ったら放置せず、はやめに対処しましょう。病院でも3日以上排便がないようなら便秘薬の服用をすすめられますので、相談するといいでしょう。
普段から便秘傾向にある人は、ひどくなる前に食事で対処してみましょう。
妊娠中の便秘に良い食事5選
ハチミツ湯を飲む
小さじ2杯のハチミツを150mlのお湯に溶かして飲む。
ハチミツには整腸作用があります。目覚めてすぐに温かいお湯で飲むと腸が動き出します。
ドクダミ茶を飲む
便秘の解消には体内の毒素を出すドクダミ茶がおすすめ。3カップの水にドクダミをひとつかみ入れ、20分弱火で煮詰めます。冷まして、何回かに分けて飲みましょう。
バナナと黒ゴマを食べる
便秘にバナナがいいというのはご存知の方も多いかと思います。黒ゴマも便秘の解消にいい食材。とくにバナナと黒ゴマを入れて他の野菜と一緒にサラダにするのがおすすめです。
サツマイモ、リンゴ、シナモンを食べる
サツマイモ、リンゴ、シナモンも便秘解消に良い食材。サツマイモとリンゴを煮て、シナモンを振ったスイーツや、ヨーグルトサラダもおすすめ。
サツマイモ1本をよく洗い、皮をむかずに5ミリの厚さに薄切りし、水につけてアクを抜く。リンゴ1個は皮をむき、5ミリの薄切りにして塩水につけておく。フライパンにごま油を熱し、サツマイモの両面をこんがり焼く。ヨーグルトにシナモンを入れ、マヨネーズを入れる。サツマイモとリンゴを混ぜ、ヨーグルトソースで和える。
ゴマがゆを食べる
漢方で便秘の解消におすすめされるのがゴマがゆです。
1 黒ゴマ30gをよく煎り、すり鉢でよくすりつぶす。
2 米1カップに対し5~7カップの水でおかゆを炊く。鍋で炊くなら1時間ほど
3 できたお粥に黒ゴマを入れてひと煮立ちさせる。
妊娠中の便秘に効果のある漢方薬
妊娠中の便秘に処方される漢方薬としては次のものがあります。
- 当帰芍薬散 とうきしゃくやくさん
- 当帰建中湯 とうきけんちゅうとう
- 補中益気湯 ほちゅうえっきとう
- 六味丸 ろくみがん
妊娠中の便秘はつらいものですし、赤ちゃんにもよくありません。我慢せず早めに対処しましょう。